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『マルタカ』の事例メモ その18-石材補修・再生-

石材ドクター・杉本治郎『マルタカ』の事例メモ
その18 -石材補修・再生-

物件名 : 横須賀の海浜公園
石材材質 : 白御影石
目的 : 若者が石の天端を利用してスケボーを繰り返すため、スケボーに使用する蝋が石に浸み込み、黒色化しているので、その原状復帰。
使用薬剤 : なし
蝋の汚れは薬液での除去は時間がかかるため、バーナーで表面を飛ばして再生する方法を取ることにした。
使用器具 : バーナー
石も厚く、バーナーでも縁の石欠けや割れの心配がないため、火口径の大きなもの(1番)で施工が可能になり、予定通りの作業終了となった。
作業概要 :  本来、バーナーでの施工の場合は、石厚や現場条件により、火口の口径を考えなければならず、大・中・小と口径を変えなければなりません。
 10mm厚くらいの石材の場合、大口径の火力では石が割れてしまいますので、小口径の火力を使用して、慎重に作業する必要があります。その分、施工面積も少なくなり、面積あたりの単価が高くなります。

 そのため、小口径の火口を2連3連と一列に並べたバーナーを使用して幅を稼ぐ方法を取っているケースもあります。これは工場で石にバーナーをかける時に、火口を一列に並べて一気にかける方法を参考にしたものであり、室内の薄板の場合には有効な方法といえます。

 口径の違いによる、一日に処理出来る面積を、参考までに以下に記します。
石厚 口径 面積
10mm以上 小口径(3番) 6㎡~
20mm以上 中口径(2番) 15㎡~
30mm以上 大口径(1番) 30㎡
作業者により差はあります。参考数値と思って下さい。
エピソード:  日中の作業であり、バーナーかけの最中もスケボーを抱えた若者が様子を見ていました。
「今日は駄目だよ!」と若者に言ったところ、休日で掃除の手伝いに来ていた娘から「お父さん、あの人達がいたから仕事になったんだよ」と言われて二人で大笑いしました。

作業前

作業中

作業後
 


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