『マルタカ』の事例メモ その16-石材補修・再生-
石材ドクター・杉本治郎『マルタカ』の事例メモ
その16 -石材補修・再生-
その16 -石材補修・再生-
物件名 : | 東京・新橋の民間ビル |
石材材質 : | 黒御影石本磨敷石 |
目的 : | 深い傷の修復 |
使用薬剤 : | なし |
使用器具 : | ハンドポリシャー、 研磨材・ダイヤセラミカ V60、V150、#400、#800、#1500、#3000、#バフ |
ポイント : | 1:最初のキズ消しはV60という粗番を使用。 2:次にV150をかけてV60のキズを消す。 3:#400をかけて黒御影石の鏡面の下地を作る。 4:#800で、斜めから見て薄艶が出るまで仕上げる。 5:#1500、#3000で本磨きを行う。 6:少しの水をかけてから、黒バフを焼き付けるようにかけ、本磨きの艶を出す。 |
一言 : | 慣れてくれば、磨きの具合により、間の番手を省略できるようになる。 大事なことは#400をしっかりかけること。 そして外部での研磨は、水の使用を少量にすることで、作業時間の短縮を図ることが必要になります。 |
エピソード: | この仕事は某運送会社からのもので、台車使用時に誤って傷を付けてしまい、ビルのオーナーからのクレームにより、私のところに依頼が来たものです。 修復費用は、若い運転手の個人負担と聞き、気の毒になって割安価格で応じました。 後に運転手から感謝される現場となりました。 |
作業前 |
作業中 |
作業後 |