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セミナーアンケート分析

ビルメンテナンス情報
セミナーアンケート分析

著 木村光成 さん

 5月22日、阪和東京の主催で石材メンテナスセミナーが開催され、参加者は70名を越えた。
 石材は、バブル期の旧石材の時代から、バブル崩壊期の新石材の時代へと移り、そしてエコ時代の今ではエコ石材の時代に入っている。

旧石材
新石材
エコ石材
= 大理石、花崗岩、セメントテラゾー、レジンテラゾー
= ライムストーン、中国産花崗岩、スレート、クオーツサイト、砂岩
= 中国産天然石材風セラミック、結晶化ガラス、アクリル系人工大理石

 石材の範囲が大きく変わり、現在、ビルメン業界で行われているメンテナンスでは対応できなくなっている。ビルメンのテキストである、石材メンテナンスも既に10年を超え、古い情報では対処できない面がある。この点を踏まえてメンテを行わないと、クレームの多発につながる。

 また、最近の中国産花崗岩の中に錆の発生が見られ、責任をビルメン現場に負わされる例が多い。
 そこで、実験セミナーとして、錆の出る可能性のある石材の判別法と、もらい錆の原因である外壁の雨水の採取法と試験紙による判別法を説明した。これを前もって提案書に記載しておくことは、身を守る手段である。
 正確にはX線回析が望ましい。これは大手ワックスメーカーか、石材用洗剤メーカーに依頼するのが良い。または大田区などの公共施設に依頼できる。

 ビルメン業界も、そろそろ石材の薄片製作と鉱物顕微鏡程度の設備が必要である。これらの設備は、高校の設備にはほとんど備えられている。
 現在、100円のものを120円で売るというブランドイメージアップが提唱されているが、技術の存在が前提である。外部からの技術評価が『家庭の主婦と同程度』であれば、イメージアップにはつながらない。
 一例を挙げれば、掃除機や床洗の性能表示さえ業界では反対が多く、行われていない現状である。

以下、当日のアンケート結果を示す

 この回答は、現場の問題点そのものである。
 しみ抜き技術も、クリーニング業界が単品薬品の使いこなしを行うのに対し、ビルメン業界は販売品の使用が大部分である。
 ビルメン業界には「全ての素材に使える外国産の万能洗剤がある」というが、実際のところ、現場には抜けないシミがあるということである。


 この場合のハードフロアーは、ビニールタイルであろう。
 また、カーぺットメンテの要求が高いことも、現在のカーぺット多様化の代表であるハイローやレーザーものに、業界が技術的に追いついていないことを示している。


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