ビルメンテナンス情報
中国メンテナンスマニュアルとビル管法

著　木村光成 さん

　中国のビルメンのマニュアルがここにある。
　ほぼ我が国と同じであるが、大きな違いはビル管法に当たるものが有るかどうかである。
　明確な品質の基準である。これが無ければ、いかに優れたマニュアルでも効果が半減する。
　今回の改正で、ペストコントロールに明確な数値基準が出来た。残るのは清掃だけである。

　公正で明確な品質のものさしが有るか無いかが、先進国と後進国の違いであろう。この基準作りは、公と民、すなわち関係官庁と業界、学会の三者が認めた研究に裏づけられている必要がある。時間と費用のかかる工程である。
　たとえば、このものさしがあるおかげで北京の空気の悪さが一目でわかる。あるテレビ番組で、マラソンコースに沿ってビルメンでも使用している粉塵計で測定して、我が国の基準に合格しないことがわかった。これが空気のきれいさの物差しである。
　出来るだけ早く、清掃の公的ものさしの作成が必要である。
　これが無いと、中国のビルメンと日本のビルメンの技術的評価も行えない。
　品質と価格、これは一対のものである。

　以下に中国の清掃マニュアルを示す。

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