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石膏ボードからの硫化水素発生

ビルメンテナンス情報
石膏ボードからの硫化水素発生

著 木村光成 さん

 東横インの前社長が逮捕された。
 2008年5月、『東急イン松江』の地下室に放置した石膏ボードから、致死量を越える硫化水素が発生し、8名が頭痛などを訴えた事故の責任に対しての逮捕である。

 石膏ボードは、強度が高く、結晶水を含むために耐火性があり、価格が安く、全ての建物に使用されている。そして、廃棄物として、どこでも見かけられる。また、石膏ボード廃材は、段ボールや荷物の積み上げの下敷きによく使用されている。
 ところが、水とともに放置されると、土中の硫酸塩還元細菌が石膏に作用して、硫化水素を発生させる。これに対する対策が、現在研究されている。
 また、硫化水素自殺が最近増加している。
 皮肉なことに同年の5月15日には、同系列の『東横イン岡山』で男女の硫化水素自殺があり、隣接の50世帯が避難した。

 ビルメン現場にとっても、他人ごとではない。
 野外の廃棄物置場では、硫化水素は拡散しやすいが、室内に保存されている石膏ボードは、死亡事故につながる。
 ビルメンの控室などにも、注意が必要である。

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