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透明洗面台クレーム

メンテナンス情報
透明洗面台クレーム

著 木村光成 先生

現在、建築素材は、より安く、よりデザインの良い製品が求められている。
しかし、反面、高級マンション、高級ブティックなどには、デザインの良い製品であれば、金額に関わらず競って導入される。その備品によって、マンションの販売が決まる例もあるからだ。そして、これ等の製品は、我々ビルメンにとってはメンテナンスの難しい製品が多い。

たとえば透明洗面台のメンテナンスであるが、本社はメーカーに手入れ方を聞けばよいと指示する。ところが、せいぜい「木綿のタオルに中性洗剤をつけて汚れを落とし、ふきあげる」といった程度の指示しか出てこない。しかし、現場では汚れが酷く目立ち、ふきあげに時間が掛かるため、研磨材入り洗剤を使用したが、つやがなくなりオーナーに指摘された。そこで石材ダイアパット3000番を使用したが、つやが戻らなかった。
この場合つや戻しは#10000、#12000、#15000番程度を使用しなければ、つやが戻らないことが多い。いわゆるシャンデリアなどのクリスタルガラスのつや戻しと同じことを行う必要がある。
なお、通常のサンドペーパーは#3000番程度であり、それ以上は入手しにくい。研磨用のラッピングペーパーを使用する。入手は東急ハンズで3Mの製品が入手しやすい。ただし、ビルメン用品のルートでは流れていないため、そのような製品があることを知らないセールスも多い。

 この洗面台の場合は「酸化アルミ#10000で修正できた」と地方から報告があった。写真は類似品であるが、タイルとの色バランスもすばらしく、ビトンなどの店舗ではステータスシンボルになりえる。
まずフロアパットや研磨剤入り洗剤はクレームの元である。最も危険な洗剤は、弗酸系シミ抜き剤である。これによる損傷は、修復不可能と考えたほうが良い。特に表記のない輸入しみぬき剤に注意が必要である。

 

 

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