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5月中旬のイベント

インターフェックスジャパン
 主催:リード エグジビション ジャパン(株)

第58回 ビジネスショウTOKYO
主催::(社)日本経営協会

安全・健康・快適フェア 2006
 主催:(財)全国安全会議/中央労働災害防止協会


会期:2006年5月17日~19日
会場:東京ビックサイト


5月の半ば、東京ビックサイトで行われていたイベントに行ってきました。テーマの違う複数のイベントが同時に開催されていたので、それぞれのイベントの中から、目に付いたものを紹介します。



『インターフェックスジャパン』

薬品関係の展示会です。会場をザッと見て歩くだけでも数時間を要するほど規模の大きなイベントでした。
内容に「洗剤」とあるので取材に行ったのですが、展示の大半は薬品メーカーと製造工場を対象にしたもの(生産受注のプレゼンテーションや、生産ライン用機器など)で、あまり日常清掃に通じる展示はありませんでした。やはり少々畑違いだったようです。
株式会社パイオニア風力機 『エアー吸着マット』

吸引装置やエアカーテン、空気清浄機など、クリーン装置のメーカーさんです。新製品の『エアー吸着マット』を拝見しました。
マットを踏むことで吸引力が発揮され、靴裏や台車の車輪についた汚れを掻き落とし、吸い込んでくれます。エアカーテンなどと組み合わせれば、通過するだけで身に付いた汚れを落としてくれるでしょう。
展示会場ではクリーンルーム入り口への設置が想定されていましたが、もちろん店舗や公共施設の出入り口などでも利用できます。

(右写真)展示会場での設置状態。
手前がブラシと吸引装置を兼ねた「吸着マット本体」と、奥に並んでいる「集塵ユニット」でワンセット。ここでは4セット設置されています。

(左下写真)吸着マット本体のアップ。
踏まれた部分だけ吸引口が開放されるので、必要なところにのみ吸引力を集中させることができます。また、ボールはスプリングで押し上げられているので、この反発力が靴裏の汚れを掻き落とすのにも一役かっています。
ボールの色には、白、黒、青、赤、黄のバリエーションがあり、複数の色を組み合わせることで模様や文字を描くこともできます。

(右下写真)人の通過を感知するエリアセンサ。
集塵ユニットは、いわば吸着マット専用の掃除機で、これが常に動いているのではランニングコストが高くついてしまいます。しかし、そこはさすがに考えられていました。
マット周辺への物体浸入を感知するセンサを設けて、集塵ユニットをコントロールさせれば、必要な時だけ作動させることができます。また、自動ドアの開閉と連動させることもできるでしょう。
(上3枚左から)
吸引力が判り易いように、デモンストレーション用マットに土砂を撒いてあります。マットを踏むと、踏んだ周囲の土砂が吸引されました。

(左)オーダーメイドで階段状の設置も可能です。

株式会社大阪製薬

展示内容を見て殺虫剤の新製品展示かと思って伺ったのですが、こちらは委託製造にまつわる展示でした。殺虫剤、防虫剤、ペットのノミ除けなどを取り扱っていらっしゃいます。
そういうわけで特定品物の紹介ではありませんが、目に付いた展示だったので撮影させていただきました。

(写真)ノミ(上段)と蚊(下段)の展示。
蚊がケースの上部に集まっているのは、やはり二酸化炭素に引寄せられてのことなのでしょう(蓋に空気穴が開いているので)。



『第58回 ビジネスショウTOKYO』

こちらの展示内容は主にソフトウエアやネットワークシステムでした。
おおよその展示がパソコンとモニタによるもので、やはりあまり紹介できるものがありませんでした。そんななかから、オフィス環境と流通の分野より、目についたものを数点紹介します。
株式会社ダイアン・サービス

『クリーンフィルター』

エアコンの吸気部分外側に貼りつけるフィルターです。
まず第一の効果として、『クリーンフィルター』がフィルターそのものの役割を果たすので、エアコン本体に内蔵されているフィルターの清掃回数を、大幅に減らすことができます。清掃する代わりにクリーンフィルターを張り替えるだけですから、エアコンを分解する必要もありません。また、汚れによってフィルターの格子模様が浮き出て見えるようになっているので、素人にも交換時期が判り易くなっています。

もちろん単にフィルターの代理をするだけではありません。繊維内に消臭剤が含浸しているので消臭効果も得られますし、空気中の塵・ホコリから花粉までも捕らえるようになっています。そういった機能を発揮しつつ、エアコンに負荷がかからないように、通気量・圧力損失・濾過効率のバランスを考慮してあります。
これだけの多機能を実現するのに、使いまわせるような頑丈な材質のフィルターでは難しそうです(たとえば、水洗いできるようなナイロン製品では、花粉までは濾過できない気がします)。使い捨てにするからこそ得られる利点というものがあるのでしょう。
燃焼時に塩素ガスを生じない材質なので、そのまま燃えるゴミとして処分できます。

(右下写真)『クリーンフィルター』を4週間使用した、業種別のサンプル。
左列上から、一般オフィス、美容室、喫茶店、そば屋、うどん屋。右列上から、歯科医院、理容室、ネイルサロン、とんかつ屋、洋服店。
油を使う飲食店では、特に色づきが強く出ているのが解ります(一方で、右下の洋服店が真っ黒なのは、どうしてでしょうね?)。
『AIR WING』

簡単装着できる整流板です。エアコンの吹出し口に取り付けるだけで「エアコンからの冷気が直接吹き付けて寒い」「エアコンからの風で書類が飛ばされる」「室内で温度差がある」など、市販品のエアコンでは解決できない問題を解決してくれます。
ダンボールとガムテープを用いた工作で、同様の問題を解決したところもあることでしょう。でも、この製品ならばアーム部分で自由度の高い調整が可能になりますし、なにより見栄えが全く違います。

(左上写真)天井埋め込み型エアコンに用いた例。
(右写真)壁掛け型エアコンに用いた例。
(左写真)『落下防止補助キット』と『断熱マット』
『AIR WING』は両面テープでの簡単設置なので、穴あけ等の工事は必要ありません。この両面テープは十分な保持力を備えていますが、万が一にも落下することがあるかもしれません。一応『落下防止補助キット(落下防止ワイヤ)』を着けておけば安心です。
また、エアコン吹出し口に整流板を付けただけでは、冷気をあてられ続けた板が結露して、大事な書類の上に水滴がポタリと垂れる……などということが考えられます。そうならないよう、断熱マットが用意されているのです(植毛加工したタイプもあります)。

株式会社サンステーションシステムズ

最初に入居した時には十分だと思っていた、もしくは不足することに考えが及ばなかった倉庫や荷物棚が、時が経つごとに資材が増えて、あっという間に手狭になってしまう……そういうことが、きっと身近にあると思います。そんな時には、こういった移動棚があれば便利でしょう。

(左下写真)
左から移動棚の基本となる「レール」と滑らかに動かすための「車輪」、勝手に移動しないようにするための「ストッパー」です。これに、もちろん棚部分と、移動させるためのハンドルが付きます。
レール部分は、床面の微妙な傾きによって棚が移動することを防ぐため、水平を保てるように確認しながら、必要であれば枕木で調整しながら施工されるそうです。

(右下写真)
純正の棚は組み立て式で、様々な形状の移動棚を製作できます。要所要所に組み込まれる金具は独特な形状のものが用いられ、強度があり、組み立て棚にありがちなネジレや歪みにも強くなっています。
また、棚は車輪によって軽々と移動できますが、大量の荷物によって重量が増すと取り扱いに注意が必要になります。前述したストッパーはもちろん、写真のようなスペーサーがあれば、手や指を挟む危険を回避できるだけでなく、棚同士の衝突も防げます。

株式会社イシバシ 『立体成型特殊パレット3S』

こちらは紙(古紙100%)を高圧縮加工して、イスやテーブル、小さいものではアクセサリーまで、様々な立体物を製造するメーカーさんです。展示会場で実際に触らせていただいたアクセサリーは、木工細工よりも硬く滑らかな感触でありながら、木工細工よりも軽量な印象でした。

今回の展示でメインだったのは、古紙100%再利用の紙製パレットです。安価で軽量、それでいて4t以上の重量で使用可能。長期間放置する場合にも耐久性に問題はないそうです(さすがに屋外で長期間風雨にさらされる環境は避けた方が良いでしょう)。
写真の品は1100mm×1100mmのサイズす。左のデッキ(荷物を載せる面板)無しタイプが1,600円、デッキ付きが2,000円と安価なので、一時的な流通や重量物の保管に、手軽に利用できるでしょう。



『安全・健康・快適フェア 2006』

同時開催中のイベントのなかで最も小規模のイベントで、さらにイベント名からは健康食品やトレーニング用品ばかりが置いてありそうな印象を受けていました。しかし、実際には、高所作業用の各種保持装置、防刃手袋、ヘルメット、安全靴など「作業中の怪我を防止する」といった観点からの商品が多く展示されていました。
安全用品については、多くのメーカーが同種の品を展示していました。ここでは、それらとはちょっと違う品を紹介します。

展示品の他には、偶然居合わせたAED(自動体外式除細動器 Automated External Defibrillator)についての講演は興味深いものがありました。AEDは除細動器(医者が不正脈の患者に用いる電気ショック装置)を、小型化して、素人でも扱えるように自動診断装置を備えたものです。
使い方は、AED装置を開いて患者にパッドを貼りつけると、電気ショックが必要であるか否かを自動診断してくれるので、必要があれば患者に触れないようにボタンを押すだけです。さすがに少々価格は張るものの、素人でも高確率で人命を救えるならば、あまり価格は問題にしたくないところです。少なくとも公共施設には積極的に取り入れていただきたい。なんでも愛知博では会場内に大量のAEDが設置され、実際に数人の命が助かったそうです。
株式会社ノサックス

『ハートジェル』

「平和の象徴」などといわれるハトですが、その実、爆撃機の真似事よろしく糞を撒き散らし、住居を汚し、病原を運び……と、野放しにしておけばカラスにも劣らぬ害獣です。
ハトの住み着き対策には、これまでにもネットやハリガネなどの対策がありましたが、これらはいずれも設置工事が必要で、さらには対策そのものが美観を損ねる原因になっていました。対して、この『ハートジェル』は、ジェルを搾り出しておくだけで、約1年間効果を発揮してくれます。

理屈の上では、ハトはジェルの感触そのものを嫌います。さらに、足に付着したジェルをクチバシで落とそうとする時、その含有成分がハトを苦しめます。ここで重要なのは、毒物ではないのでハトを苦しめるだけで殺しません(殺せば死体処理の手間が生じますから)。一度苦しい体験をしたハトは、その経験から「その場は巣作りに適当ではない」ことを学習するのです。

会場で伺った話では、ハトは、たとえば広いビルの壁に同じような"ひさし"が並んでいても、何らかの理由から特定の場所を好むので、そのポイントに対策を講じてしまえば、そのすぐ横で巣作りを再開することはないそうです。そのためハトが寄り付く場所にだけ『ハートジェル』を搾り出しておけば良いことになります。
『ハートジェル』は、一面に塗りつける必要はありません。搾り器やチューブからニュルニュルと絞りだした状態のまま、ハトが来る場所を囲うように「搾り出して」おきます。搾り出されると、ジェルに含まれる油分が表面に出て皮膜となり、この皮膜が効果を持続させてくれるのです。ですから、広く薄く塗り広げてしまうよりも、搾りだされたまま円柱状になっている方が好ましいことになります。
『SNOM(スノム)』

パウダー状の油吸着剤です。水を吸わずに油分のみを強力に吸収し、吸収後にもベタつかないので、床や水面の油を始末したいときに便利です。
天然成分でできているので、油を吸わせた後の処分も手軽です(吸わせた油の成分によっては注意が必要)。

 上は会場で見せていただいた実験の様子です。

(左上)油を垂らします。
(右上)油に『SNOM』をかけました。油を吸着した部分では色が変化しています。
(左下)全ての油を吸わせるため、表向き色の変化が見られなくなるだけ使用します。
(右下)箒で『SNOM』を軽く掃くだけで、油分を取り除くことができました。

(右写真)実験に使って変色した『SNOM』をティッシュに挟んで押しつけてみましたが、吸着した油分が染みだすことはなく、パウダー状態を保っていました。

参考:
『インターフェックスジャパン』
『第58回 ビジネスショウTOKYO
『安全・健康・快適フェア 2006
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