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燃える剥離剤

ビルメンテナンス情報
燃える剥離剤

著 木村光成 さん

 ビルメン現場の受注価格は、引き続き低落気味であり、ひとつの対応策は、いかにワックスを保たせるかである。しかし、保ちの良いワックスは剥離し難い。
 一時期、紫外線硬化エポキシや塗料がワックスを超えるものとして売り込まれたが、今は一時休止の状態である。それは、ダストの含まれる土砂はワックス塗料より硬度が高く、石材や床の鉄板も摩耗するのを見てもわかる。鉛筆の硬度で4Hといっても、はるかに土砂より柔らかい。

 塗り易く取り易い樹脂ワックスに無理な要求(過度な耐久性)を求めても、剥離性が犠牲になるだけである。保ちの良い、剥離の難しいワックスを落とすには、より強い剥離剤が求められる。
 その方法は、剥離剤の性能アップであり、これには2つの方法がある。
 アルカリ性を強めるか、溶剤を強めるかである。

 ここで、溶剤型がついに一線を越えた。
 燃える剥離剤である。
 今までリモネンを使った製品は存在したが、水を使う剥離剤では初めてである。
 使用にあたっての注意は、まず消防法による量の問題があり、保管に注意が必要である。なるべく目立たないようにすることである。
 次に、ビニールタイルの接着剤に対する働きである。最近の接着剤は、エコの流れで弱いものが多い。これを溶かす恐れがある。また、タイルの可塑剤の流出と、膨潤による”膨れ”や”そり”もありうる。
 もちろんこれらについては考えられているはずであるが、まだ使用実績が少なく、注意が必要である。
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