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ビルメン現場から見た石鹸とは

ビルメンテナンス情報
ビルメン現場から見た石鹸とは
グリーン法シリーズ

著 木村光成 先生

グリーン法の実施により、今まで曖昧で過ごしてきた事柄の全てを具体的にせざるを得なくなってきている。自然に優しい石鹸を使わざるを得なくなった場合、現実に合成洗剤を使用せずに現場の適応化は可能であろうか。または、今、流行の電解水が主流になるのだろうか。その場合、花王、ライオン、ジョンソンなどはなくなるだろうか。
そこで石鹸とはなにか。その長所と短所をビルメンの立場から考えてみたい。

1:石鹸

脂肪酸と強アルカリ(苛性カリ、苛性ソーダ)

苛性カリ カリ石鹸    液体
苛性ソーダ ソーダ石鹸  固体


2:性質
ミネラルに弱い 金属石鹸
酸に弱い 酸性石鹸が出来る。汚れのほとんどは酸性。
アルカリ性でないと汚れが落ちない。
希釈し難い 薄まると汚れを手放す。
すぐ界面活性を失うため、自然にやさしい。
セールストークの裏 すぐ落ちなくなる。
落ちた汚れがつきやすい再汚染が起きる
冷水に溶けにくい 20度以上の温水


3:判別
酢酸法(酸性石鹸)
  石鹸 泡が消え白くにごる
  複合石鹸 泡が消えず白くにごる
  注:メタ珪、苛性ソーダなど、高アルカリの助剤を含む場合は、酢酸では本来の反応が出ない場合がある。
   
ボルビック法(金属石鹸)
  石鹸 泡が消え白くにごる
  複合石鹸 泡が消えず白くにごる
  注:金属封鎖剤を含む場合は反応しない。
   
セールストークの裏 洗剤に含まれる金属封鎖剤は微々たる量であり、効果はない。軟水を使う必要がある。
金属石鹸や酸性石鹸は、いわゆる石鹸カスで、下水を詰まらせる主役。落ちにくい汚れになる。


4:自然にやさしい
5000年間の人体実験 石鹸
80年間の人体実験 ラウリルサルファイト 歯磨き
セールストークの裏 ダスキンなどの処理剤の安全性が記載されているが、このデーターは急性毒性で動物を使い、短期間で行う。しかし、長期にわたる危険性、慢性毒性は何十年にもわたる期間が必要であり、動物ではなく人間のデータが必要である。
石鹸の慢性毒性データは、5000年の試用期間中、安全だったということである。


現在は「石鹸は正義の味方であり、合成洗剤は悪魔である」だが、石鹸にも欠点がある。
どのように使い分けるかの判断が、ビルメンには今後必要になる。そのためには、ビルメンのためのビルメンの立場からの洗剤の知識が必要である。特に洗剤が残留し易いカーぺットの洗剤は選択に注意が必要であり、現場での判別技術が要求される。
石鹸をカーぺットに使用するには、石鹸の欠点を補う特殊な技術が必要になる。
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