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中国産清掃機材

ビルメンテナンス情報
中国産清掃機材を無視できない

著 木村光成 先生

1円でも安い資機材が求められている。建築業界も同様で、見栄えのよい安い資材を手に入れることが生き残り条件である。そんななか、中国産清掃機材に注目が集まっている。
現在、花崗岩については中国産花崗岩が主力を占めている。なにしろ桁違いに安い。フローリングでも、大型ビルで中国産の竹材が使用されている。また、天然石より安い天然石風大型陶磁タイルが輸入されつつある。これはイタリア産でかなり高価であったが、技術が中国に輸出されて大幅な値下がりが予想される。そして、以前は西ドイツ物が殆どであった天然石の6ミリ薄物大判も、中国で生産されている。
また、カーぺットも、おそらく中国製品が主流を占めるであろう。現にタフト物は日本産カーぺットの減少分だけ中国産カーぺットの輸入品が増加している。タイルカーぺットも、近々中国の生産体制が整備されれば、輸入されるのは明らかである。

 以前は「中国物は安いが品質が悪い」が定評であった。
清掃機は殆ど日本からの輸出であった。武蔵電気のポリッシャーのプレートフォルダがボルト止めなのは、回転方向が逆の中国・台湾への輸出を考えての設計であり、リンレイの大島氏が担当していた。当時サンプル輸入した中国産モップは水に溶けるモップであり、台湾産ウエットバキュームは一ヶ月で錆が出た。
しかし、現在、品質は各段に上がっている。家電のほとんどは日本と同じレベルにある。品質が同レベルであれば、破壊的価格の安さをもつ中国製品を使用しなければ生き残れない。
現在、アメリカやヨーロッパ製清掃機械の部品は、かなりの部分が中国産である。バキュームモーターの大手ラム社(メテック)の製品は、前から台湾産であった。桁違いに安くて良い製品であれば、わが国の清掃業界も採用しなければ生き残れない。
右写真は最近の中国製バキュームであるが、欧米品と比較して遜色はない。


 左写真は、アメリカ西海岸の清掃機鋳物工場であるが、現在の中国における鋳物工場は、はるかに設備がよい。これには自動車産業の鋳物製造設備の影響が大きい。鋳物製造は、かなり人件費の占める割合が大きいため、中国は技術さえ得れば有利である。
また、中国製品の利点は日本向けの家電製品を大量に製造しているために、100ボルト、50/60サイクル製品に慣れていることであり、アメリカ製品のように120ボルトのままでない点である。120ボルト製品を日本で使うと20%以上性能が低下する。
いずれにしても、現状では中国が世界の製造工場になる傾向である。清掃機もアメリカ経由で120ボルトの製品を輸入するより、直接中国から100ボルト製品を入れるのが自然である。

現状では中国メーカの製品品質を、いかに管理するかが取扱いのポイントとなる。これをうまく行っているのがデルコンピューターであろう。将来はとにかく、現状では中国メーカーをうまく使うノウハウを持った取扱業者でないと、難しいのが現状である。
具体的には電気用品安全法の登録と各種測定器を備え、清掃機械の品質管理を行うノウハウを蓄積することが、今後の輸入業者や販売業者の条件である。
中国製清掃機材の価格は、わが国の25%と考えてよい。ただ、現状では送料、予備部品、品質管理費などがかかり、それほどの値引きにはならないが、いずれにしても天然石材のような価格破壊が起きる可能性は大きい。この問題はEU内部でも東ヨーロッパとの間で起きている。
我々が生き残るためには、製造業ではなく、清掃機械の使用法のシステム構築、すなわち清掃データベースを構築したうえで、高度なビル管理技術を販売する以外にない。ポリッシャーやモップの使用法など、低レベルな技術販売では生き残れない。

以下広州市にある大手清掃機材製造工場の現状を示す。


広州交易会

ISO取得、メートルネジ使用

バキューム

自動床洗浄機

一体型リンサー

バキューム生産ライン

モップ絞り機

ポリッシャー

小物類

高速バフマシン

全閉型モーター
(アメリカよりよい)

ブラシ類、ヒールド仕様
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