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先延ばし商品の増加

メンテナンス情報
先延ばし商品の増加

著 木村光成 先生

先延ばし商品が増えている。
10年保障のカーぺットシステム、ミラサムあたりがはじめであるが、この場合、期間10年で三井物産が保障した。
最近はアメリカの清掃機械業者やカーぺット資格販売業者が30年を打ち出しているが、保障はないし、正式な裏づけデータもない。ただ「アメリカでは30年使用している」というだけである。カーぺットの寿命は「通行量」「繊維目付き」「オーナーの判断」「色」などで判断されるものであり、まず綺麗さの基準自体が存在しない。アメリカでも寿命はまちまちである。

最近、効果の持続については、嘘のつき放題である。これに対して、ビルメンに火の粉が降りかからないようにしておくことである。
東京駅に近い有名ビルで、撥水剤が数ヶ月しか持たず、推薦したビルメンが責任を問われた。
同一メーカーの同一商品を持ち込み、A社は効果3年、B社は効果1年といったところ、3年の商品が採用された。
また業界紙ビルクリーニングのあるビルは、光触媒を塗布して効果持続は20年とのことであるが、今年2年目で汚れが出ている好い例である。各自評価されたい。

 写真は石材メーカーの販売する輸入水性撥水剤である。安藤石材がやめて松下産業に変わった。これ等は、ワックスが18Lあたり45、000円なのに比べて、150、000円と高価である。3倍に薄めれば、かなりの利益になる。

壁面はともかく床面については公的な耐久データはない。
とにかく、今、各種の撥水剤が販売されている。信越シリコーン、東芝シリコーン、ダイキンなどの国産メーカーに輸入品が加わり、売込みがはげしい。信用のある業者とビルメンを使うのが一番重要である。
いかに安くて儲かるかが、特に輸入商品の売り込み手段である。
10年保障カーぺットもビニールタイルより管理費が安いとして売り込まれた。それには10年間カーぺットにがんばってもらわないと計算が合わないということから、10年補償になった。30年持つならばもっと安くなる。
だが、問題は、その状態でオーナーが満足するかどうかである。

先延ばし商品が増えたのは、売るが勝ちというその場限りの商法が増えたということであろう。儲かる話に簡単に乗るオーナーにも問題がある。ビニール床よりカーペット床のほうが管理費が安いという話を否定しなかったビルメンも問題がある。
これら全てが、現在のカーぺット管理費の低落に無関係ではない。

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