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タイルカーぺットの雲

メンテナンス情報
タイルカーぺットの雲

著 木村光成 先生

 新築ビルでタイルカーぺットの雲状模様が起きた(右)。
オープンしてすぐの現象であっったため、報告書を提出してビルメンの責任にはならなかった。また、ビルメンの担当者が、雲現象と見抜いたことも大きな要因でもあった。
雲状模様は、本来、ウールウイルトンなどの高級品に起きる現象である。ところが、バブル以後の大きなクレームに、新横浜プリンスでのタイルカーぺット縮みと雲状模様があった。これはピッチの細かい目付きの少ないループに起きた。その後の類似のクレームには、カットパイルのベロアタイプ(ビロード調)がある。起毛ブラシによるブラシあとが取れなくなるクレームである。

今回はこのふたつの複合現象と考えられる。昨年、六本木で起きたクレームと同じ、フランスでデザインされ、西ドイツ・フォバーク社の製品に類似している。カット物で毛長2ミリ。クッション層があリ、その下に塩ビバックがある。
上写真:これ等の現象は修正が行いにくい。
整毛ブラシの細いものは、ステンレス0.08程度のブラシがベロアの整毛に使用されていた。最近はループタイルカーぺットしか経験がないため、整毛ブラシの種類のあることも、太さによる使い分けなども知らない作業者が多い。
いずれにしても、低価格、デザイン優先の流れの中で、これ等のクレームカーぺットが増えることは確実である。

左写真:最近のデザイン優先タイルカーぺット。複雑なカットと多色使い。
左写真:2005年六本木でクレームが起きたカーぺットの裏側。
毛長2ミリ、カットパイル。色は明るいブルーと白。ナイロン66、コンクリート床に接着施工。
クレーム内容はメンテナンス全般。パイルのつぶれ。汚れやすさ。汚れが取れない。

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