カーペットクレーム一覧表
ビルメンテナンス情報
『カーペットクレーム一覧表』
著 木村光成 先生
注:表中、発生増加が予想されるクレーム名を 赤字>青字>黒字 の順で示す。
注
・クレーム頻度は、今回から4段階表示にしてある。
これはビルデング協会、国有物件の評価が4段階であるのに合わせているが、使用各社の判断による。
・本表はクレーム索引と考えられたい。
・本表の資料は、1960年からのクレーム問合せ約1294例を基本にしている(ビルメンテナンス1999年3月号参照)。
・クレームの定義、成立条件などは、カーペットクレーム対応、基礎編参照。
・クレームカーペットの現品、また類似品はカーペツト分類サンプル参照
・第3版から、ニードルパンチ、人工芝は対象外として省略したが、2004年ビルのリニュウアルとグリーン化で再登場。
・この資料は、積算と見積もり、カーペットメンテナンス難易度表と関連する。
・この資料は、インスペクターのコメント例とリンクすると有効に活用できる。
・各自が目的別に色分けをおこなって使用する。
・シエーデング、ブラウニング、ウイックアップなどのフランチャイズ用語が誤解を生みやすく、統一が必要。
・繊維、施工法、使用場所、色彩、照明、などもクレーム条件であることは云うを待たない。
・機材の販売ルートは、ビルメンルート、クリーニングルート、フランチャイズルート、の3分類。
・最近30年前のクレーム「石鹸焼け」の再発がみられる。
理由は「体にやさしい」を売りに、万能輸入洗剤の中に石鹸使用が増え、一昔前のクレームを再発させている。
・表中に使用の難易度とは、そのカーペットのメンテナンス上クレームの危険が多い、作業が難しい。
この点からの段階評価で5段階で表示する。
2006年のカーぺットメンテナンス特異事項
これらの特異事項を見積もり、提案、インスペクションに盛り込んでおく。
・ニードルパンチは、バブル時前期からカーぺットとしてはあまり使われなかったため、削除してあった。
最近低価格リニューアル用として、多用されている。非常に洗浄効果が悪い。メンテナンス難易度:4
・2003年、ビルに立体化カーぺット(ハイロウ)の増加。クレーム事例がいくつかある。難易度:4
バキュームによるダストの残留が多い。
掃除機の土砂の除去率は40%程度(生活センターデータ。カーぺットメーカーデータ)。
・プリント、オーバープリントは引き続き施工されている。しかもファッション性の高い製品にクレームが多い。
・ここやし、サイザルタイルカーペットに注意、難易度:4
天然繊維志向により、2003年ビル、ホテル、店舗、特に浴場施設などで使用されているが、汚れが取れにくい。
・ポリプロピレンカーペットの増加。焼きつきクレーム増加。
・2004年、ビチュウムバックの製造なし。
ただし今後ゴルフ場、フィットネスクラブなど、数年は存在するためクレーム注意。
・ポリオレフインバックが増加(塩ビバックはダイオキシン問題を含むため)。今後クレームデータの蓄積が必要。
・ハイロウやループ&カットの増加が進んでいる。
・バキュームの性能低下と効果の低下により獣道、ウイックバックの増加が予想される。
・国民生活センター、一部カーぺットメーカー、資料に注意。
・清掃機械の性能測定管理が必要。
カーぺット登録票から提案書、報告書、インスペクション書類の作成例

カーぺットクレーム基礎資料
1:クレームの定義、成立条件
・クレームの定義
オーナー(消費者)からのメンテナンス全般、または作業の結果に対する不満の表明。
・クレームの範囲
広義の場合 価格、クリンクルーの態度まで含める。
狭義の場合 カーぺットの品質(作業後の、主として外見上の変化)に関する技術上の問題が対象になる。
・クレームとなる条件
オーナー(消費者)の、カーペットメンテナンス知識の程度により特定しにくい。
・クレームとなる時期
クレームの申し立ては異常が発見された時、明確になった時に行われる。
カーぺットクリーニングの場合は、クレームの洗剤原因が2~3年前に遡ることも少なくない。
・クレームの分類と傾向
クレームは本来表面化しにくい。実際の発生件数を把握することはできない。
従って本表は統計資料ではなく、傾向を知るための資料である。
2:難易度評価
そのカーペットのメンテナンス上、クレームの危険の多さ、作業の難しさ。
この点からの段階評価で4段階で表示する。
4段階の理由は、ビルデング協会、国土交通省の評価が、
それぞれ「4、3、2、1」「A、B、C、D」を採用していることによる。
3:カーペット繊維汚染度(表面汚れ)
・テクスチャーによる汚れの落ちやすさ
カット>ループ>ニードル
・素材別汚染度(汚れやすさ)
アクリル>ナイロン>ポリエステル>レーヨン>ウール
・素材別汚れ落ち率。汚れの落ちやすさ
ウール>レーヨン>ナイロン>ポリエステル>アクリル
※アクリルはナイロンフィラメントの40%しか落ちない
4:価格傾向
・種類別 段通>ウイルトン・アキスミンスター>タフト>タイルカーペット>パンチ
・素材別 絹>ウール>ナイロン>ポリエステル>レーヨン>アクリル>ポリプロピレン
本資料はセミナー用の資料であり、公式資料ではありません。無断転載はお断りいたします。
『カーペットクレーム一覧表』
著 木村光成 先生
注:表中、発生増加が予想されるクレーム名を 赤字>青字>黒字 の順で示す。
カーペットクレーム一覧表 2006年 第7版(初版 1965年) |
||||
クレーム名 | 現象と簡単な対応 | 推定原因 | 発生時期 | |
01 | 縮み | 壁側の強度が弱く、グリツパーが外れたもの。 ウール初洗いに注意。 乾燥後キツカーで修正。延ばしにくいものも多い。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
作業中、後 |
02 | 伸び | 接合部ではずれた場合、乾燥後戻る場合が多い。 統計的には化繊カットに多い。カット修正。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
作業中、後 |
03 | 裂け | カーペットの強度が足りないもの。 部分張替えが多い。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
作業中、後 |
04 | 変形 | 置き敷きに多い。菱型変形。 グリッパー施工での長廊下などでのラインのうねり |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
作業中、後 |
05 | タフト抜け | コントラクトでは数メートルの長さで抜ける。 洗剤、前処理剤原因が多い。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
作業後、数日 |
06 | 接着はがれ | シールテープのはがれも含む。 洗剤、前処理剤原因が多い。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
作業中、後 |
07 | 色泣き | 色が流れ出した場合 | 機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
乾燥後 |
08 | 脱色 | 色が落ちた場合。カビキラーが多い。 | 機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
乾燥後 |
09 | 変退色 | 紫が赤や青、茶色がピンクなどの例が多い。 洗剤、染みぬき、が原因のことが多いが、 炭酸飲料でこの例がかなりある。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
乾燥後 |
10 | けば立ち | ループのタフトの乱れ。 ループがカットになる。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
乾燥後から数ヶ月 |
クレーム名 | 現象と簡単な対応 | 推定原因 | 発生時期 | |
11 | ふち取り | 隅まで洗浄できないブラシの使用で、一定幅のスジができる。 ループに多い。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
数ヶ月 |
12 | 吸い上げ | ブラウニング、ジュートの リグニンのアルカリ洗浄による溶解。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
作業中、乾燥後 |
13 | 再汚染 | 洗剤テストの省略。リンサーで修正可能。 | 洗剤、 作業方法 |
数日 |
14 | 洗浄作業むら | ポリッシャー、横むら、ロールタイプ、リンサー、縦むら | 作業方法 | 乾燥後 |
15 | 反り返り (縮みの一種) |
タイルカーペットの縮み。乾燥後、戻ることが多い。 価格を落とすため、バックを薄くした製品に起きる。 |
クリーニング | 作業後 |
16 | 獣道 | 通路沿いにベルト状に汚れが発生する。 内部汚れの蓄積、長期にわたるメンテ法が原因。 リンスの繰り返しで対応。 洗浄後吸い上げ(ウイツクバック)と重なる。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
数ヶ月から 通常3年目 最近は1年で 起きる例が多い |
17 | 洗浄後吸い上げ 染みぬき後吸い上げ |
タイルカーペットが洗浄リンス後、茶色になる。多発。 綿パットによるふきあげ(一次的処理)。 タイルカーペット裏の汚れの吸い上げで、つなぎ目が黒くなる。 ビチュウムの、染みぬき剤、洗剤の溶解、吸い上げ。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
作業後、乾燥後 |
18 | 焼きつき | ポリプロピレンカーペットは環境に安全なプラスチックであり、 今後使用される可能性が大きい。 しかし温度に弱く、90度を超えると危険。今後多発 |
クリーニング、 作業方法 |
作業後 |
19 | マットあと | 水に強い塩ビバックのタイルカーペツトといえども、 マットや植木鉢の長期の放置はクレームにつながる。 |
作業方法 | 数ヶ月 |
20 | 洗剤むせ | 残留洗剤。残留パウダー。 | 機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
乾燥後、数日後 |
クレーム名 | 現象と簡単な対応 | 推定原因 | 発生時期 | |
21 | 足のはれ、かゆみ | (ハウスクリーニング)国民生活センタークレーム | 機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
数日 |
22 | 洗剤臭 | (ハウスクリーニング)国民生活センタークレーム | 機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
数日 |
23 | 動物臭 | (ハウスクリーニング)国民生活センタークレーム | 機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
数日 |
24 | 洗浄不良 | 汚れや染みが落ちてないという苦情。 | 機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
乾燥後 |
25 | 染みぬき不良 | 汚れや染みが落ちてないという苦情。 見積もり時の説明が原因。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
乾燥後 |
26 | 仕上げ不良 | カット物、特にベロア。 ビロード状であるため、細かいワイヤーブラシで 起毛しないと筋になる。 |
クリーニング、 作業方法 |
乾燥後 |
27 | ブラシ、機械あと | 洗浄機械を置いた跡。意外に修正難。 | 作業方法 | 乾燥後 |
28 | 家具の色落ち、さび | 還元、漂白で修正。色補正。修正難。 | 作業方法 | 乾燥後 |
29 | 家具後との差 | ウールカーペットの椅子痕はスチームで修正可能。 汚れ差は難。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
乾燥後 |
30 | 雲状模様 | 高級物の特徴であるが、タイルカーペットでも起きる。 (カーペットメーカーも認めるビルメンの責任外) |
クリーニング | 乾燥後 |
クレーム名 | 現象と簡単な対応 | 推定原因 | 発生時期 | |
31 | 遊び毛 | スパン糸のもの。 (カーペットメーカーも認めるビルメンの責任外) ハウスクリーニングでウールの高級品に多い。 |
クリーニング | |
32 | 好湿性カビ (好乾性カビを除く) |
表面の好湿性カビ類は、締め切りのマンションなどに多い。 ウール、ジュート基布。 ビルメンの責任は、洗浄後の乾燥を確認しない場合。 |
機械、洗剤、 クリーニング、 作業方法 |
|
33 | ダニ(偽ダニ症) | ハウスダストからはダニが検出されないのに、かゆみを訴える。 コンピュータ室が意外に多い。 |
||
34 | ハウスシック | 化学物質だけが原因ではなく、ハウスダスト、 好乾性カビ類、残留洗剤、なども関連する。 |
||
35 | 光源による擬似汚れ | 蛍光灯の演色性の確認。 意外にビルメンの責任にされる例が多い。 |
||
36 | 日光による変色 | 窓際との差は目立たないが、かなり多い。3年目以降。 |
カーペット種類別 クレーム頻度 |
|||||||
クレーム名 | 絨毯(段通) | ウイルトン | アキスミンスター | シャギー フックドラグ |
タフト長尺 | タイルカーペット | |
01 | 縮み | ● | ● | ● | |||
02 | 伸び | ● | ● | ● | |||
03 | 裂け | ● | ● | ● | |||
04 | 変形 | ● | ● | ● | ● | ||
05 | タフト抜け | ● | |||||
06 | 接着はがれ | ● | ● | ||||
07 | 色泣き | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
08 | 脱色 | ● | ● | ● | ● | ● | |
09 | 変退色 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
10 | けば立ち | ● | ● | ||||
クレーム名 | 絨毯(段通) | ウイルトン | アキスミンスター | シャギー フックドラグ |
タフト長尺 | タイルカーペット | |
11 | ふち取り | ● | ● | ||||
12 | 吸い上げ | ● | ● | ● | |||
13 | 再汚染 | ● | ● | ● | |||
14 | 洗浄作業むら | ● | ● | ● | |||
15 | 反り返り (縮みの一種) |
● | |||||
16 | 獣道 | ● | ● | ● | ● | ||
17 | 洗浄後吸い上げ 染みぬき後吸い上げ |
● | |||||
18 | 焼きつき | ● | |||||
19 | マットあと | ● | ● | ||||
20 | 洗剤むせ | ● | ● | ● | ● | ● | |
クレーム名 | 絨毯(段通) | ウイルトン | アキスミンスター | シャギー フックドラグ |
タフト長尺 | タイルカーペット | |
21 | 足のはれ、かゆみ | ● | ● | ||||
22 | 洗剤臭 | ● | |||||
23 | 動物臭 | ● | |||||
24 | 洗浄不良 | ● | ● | ● | ● | ||
25 | 染みぬき不良 | ● | ● | ● | ● | ● | |
26 | 仕上げ不良 | ● | ● | ● | |||
27 | ブラシ、機械あと | ● | ● | ● | |||
28 | 家具の色落ち、さび | ● | ● | ● | ● | ● | |
29 | 家具後との差 | ● | ● | ● | ● | ● | |
30 | 雲状模様 | ● | ● | ● | |||
クレーム名 | 絨毯(段通) | ウイルトン | アキスミンスター | シャギー フックドラグ |
タフト長尺 | タイルカーペット | |
31 | 遊び毛 | ● | ● | ||||
32 | 好湿性カビ (好乾性カビを除く) |
● | ● | ||||
33 | ダニ(偽ダニ症) | ● | |||||
34 | ハウスシック | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
35 | 光源による擬似汚れ | ● | ● | ||||
36 | 日光による変色 | ● | ● | ● |
注
・クレーム頻度は、今回から4段階表示にしてある。
これはビルデング協会、国有物件の評価が4段階であるのに合わせているが、使用各社の判断による。
・本表はクレーム索引と考えられたい。
・本表の資料は、1960年からのクレーム問合せ約1294例を基本にしている(ビルメンテナンス1999年3月号参照)。
・クレームの定義、成立条件などは、カーペットクレーム対応、基礎編参照。
・クレームカーペットの現品、また類似品はカーペツト分類サンプル参照
・第3版から、ニードルパンチ、人工芝は対象外として省略したが、2004年ビルのリニュウアルとグリーン化で再登場。
・この資料は、積算と見積もり、カーペットメンテナンス難易度表と関連する。
・この資料は、インスペクターのコメント例とリンクすると有効に活用できる。
・各自が目的別に色分けをおこなって使用する。
・シエーデング、ブラウニング、ウイックアップなどのフランチャイズ用語が誤解を生みやすく、統一が必要。
・繊維、施工法、使用場所、色彩、照明、などもクレーム条件であることは云うを待たない。
・機材の販売ルートは、ビルメンルート、クリーニングルート、フランチャイズルート、の3分類。
・最近30年前のクレーム「石鹸焼け」の再発がみられる。
理由は「体にやさしい」を売りに、万能輸入洗剤の中に石鹸使用が増え、一昔前のクレームを再発させている。
・表中に使用の難易度とは、そのカーペットのメンテナンス上クレームの危険が多い、作業が難しい。
この点からの段階評価で5段階で表示する。
2006年のカーぺットメンテナンス特異事項
これらの特異事項を見積もり、提案、インスペクションに盛り込んでおく。
・ニードルパンチは、バブル時前期からカーぺットとしてはあまり使われなかったため、削除してあった。
最近低価格リニューアル用として、多用されている。非常に洗浄効果が悪い。メンテナンス難易度:4
・2003年、ビルに立体化カーぺット(ハイロウ)の増加。クレーム事例がいくつかある。難易度:4
バキュームによるダストの残留が多い。
掃除機の土砂の除去率は40%程度(生活センターデータ。カーぺットメーカーデータ)。
・プリント、オーバープリントは引き続き施工されている。しかもファッション性の高い製品にクレームが多い。
・ここやし、サイザルタイルカーペットに注意、難易度:4
天然繊維志向により、2003年ビル、ホテル、店舗、特に浴場施設などで使用されているが、汚れが取れにくい。
・ポリプロピレンカーペットの増加。焼きつきクレーム増加。
・2004年、ビチュウムバックの製造なし。
ただし今後ゴルフ場、フィットネスクラブなど、数年は存在するためクレーム注意。
・ポリオレフインバックが増加(塩ビバックはダイオキシン問題を含むため)。今後クレームデータの蓄積が必要。
・ハイロウやループ&カットの増加が進んでいる。
・バキュームの性能低下と効果の低下により獣道、ウイックバックの増加が予想される。
・国民生活センター、一部カーぺットメーカー、資料に注意。
・清掃機械の性能測定管理が必要。
カーぺット登録票から提案書、報告書、インスペクション書類の作成例

カーぺットクレーム基礎資料
1:クレームの定義、成立条件
・クレームの定義
オーナー(消費者)からのメンテナンス全般、または作業の結果に対する不満の表明。
・クレームの範囲
広義の場合 価格、クリンクルーの態度まで含める。
狭義の場合 カーぺットの品質(作業後の、主として外見上の変化)に関する技術上の問題が対象になる。
・クレームとなる条件
オーナー(消費者)の、カーペットメンテナンス知識の程度により特定しにくい。
・クレームとなる時期
クレームの申し立ては異常が発見された時、明確になった時に行われる。
カーぺットクリーニングの場合は、クレームの洗剤原因が2~3年前に遡ることも少なくない。
・クレームの分類と傾向
クレームは本来表面化しにくい。実際の発生件数を把握することはできない。
従って本表は統計資料ではなく、傾向を知るための資料である。
2:難易度評価
そのカーペットのメンテナンス上、クレームの危険の多さ、作業の難しさ。
この点からの段階評価で4段階で表示する。
4段階の理由は、ビルデング協会、国土交通省の評価が、
それぞれ「4、3、2、1」「A、B、C、D」を採用していることによる。
3:カーペット繊維汚染度(表面汚れ)
・テクスチャーによる汚れの落ちやすさ
カット>ループ>ニードル
・素材別汚染度(汚れやすさ)
アクリル>ナイロン>ポリエステル>レーヨン>ウール
・素材別汚れ落ち率。汚れの落ちやすさ
ウール>レーヨン>ナイロン>ポリエステル>アクリル
※アクリルはナイロンフィラメントの40%しか落ちない
4:価格傾向
・種類別 段通>ウイルトン・アキスミンスター>タフト>タイルカーペット>パンチ
・素材別 絹>ウール>ナイロン>ポリエステル>レーヨン>アクリル>ポリプロピレン
本資料はセミナー用の資料であり、公式資料ではありません。無断転載はお断りいたします。