『マルタカ』の事例メモ その27-石材補修・再生-
石材ドクター・杉本治郎『マルタカ』の事例メモ
その27 -石材補修・再生-
物件名 : | 石膏像の修復 |
石材材質 : | 石膏 |
目的 : |
ホテルの庭の、噴水上の石膏像が配送中に破損しため、その破損部分の修復を依頼されたもの(目違い研磨の仕事で泊り込みで行っていたホテルからの依頼)。破損箇所は石膏像の背中と前面の腹部の一部。 私の仕事は石材の直しであるため、手伝ってもらえる人間は『造形大』や『美大』などの、石材を造形できる学生に限られてきます。この時は、多摩美大の3回生を手伝いに連れていたため、彼にこの仕事を任せることにした。造形は彼の得意分野だった。 |
使用器具 : | 絵の具のコテヘラ、テナックス(白) |
使用材料 : | 石材の欠け補修に使う『テナックス』という樹脂材料で、硬化剤を混合することで固まるもの。 |
作業概要 : |
テナックスを適量、絵の具のパテヘラで取り分け、硬化剤を練り合わせて補修部分に塗り付けていき、硬化後に表面をサンダーなどで研磨して滑らかにする。 しかし今回は研磨せず、指先で整形して仕上げた。 |
後書 : |
出来栄えは、プロの私がみても、この道のプロと比べても遜色がないと言える。 このような仕事は、作業する人のセンスの問題であると、つくづく感じた。 |
一言 : | 「俺より上手いもんだな~」 |
作業中 |
作業後 |